フードコーディネーターレポート

フードコーディネーターレポート「フードコーディネーターとしての活動レポート」栗原さん編

  • 2011年05月20日
  • 日本フードコーディネーター協会

 栗原さち世さん 

 
 

フードコーディネーター2級
(イベント・メディア)


~南仏 オーベルジュでのお料理レッスン体験記~

 
昨年6月、9日間の南仏プロヴァンス食文化研修旅行に参加いたしました。
主催者はフード&テーブルコーディネーターの清澤春恵氏。
参加者10名のうちの4人は、清澤氏をはじめ、今年1月、NHK・BSで放映された「イタリア貴族たちの物語」にも登場したフィレンツェの貴族ジョルジャーナコルシー二から直接、テーブルセッティングを学ぶツアーでご一緒した気心の知れたお仲間同士ということもあり、少人数ならではの、きめ細やかな食文化の旅を堪能することができました。
歴史の古いワインカーブの見学や南仏の銘菓カリソン工房の見学、ムステェエ・サント・マリーの陶磁器博物館見学など魅力的な旅程の連続でしたが、ここでは特にプロヴァンスの美しい村ルールマランにあるラ・フェニエールでのお料理講習会に焦点を当ててご紹介したいと思います。






 

広大なオリーブ畑の中に立つラ・フェニエールはコンドミニアムタイプの
モダンとナチュラルテイストが混在した不思議なオーベルジュ。
オーナーの奥様でもある、シェフが直接プロヴァンス料理を手ほどきしてくれることで、今回のツアーの目玉となりました。

宿泊した夜にモダンなレストランでいただいた子羊の香草焼きは生涯の思い出になると確信したほどの絶品。
いやがうえにも翌日のお料理レッスンに期待が膨らみます。

いよいよ、お料理講習の朝を迎え、敷地内の田舎風レストラン隣の厨房へ。
そこで待っていてくれたのは笑顔がとびきりチャーミングなシェフ、マダム・レンヌ・サミュ。
温かい笑顔に迎えられレッスン開始。
デモンストレーション形式と思っていたら大間違い。
プティナイフとまな板を渡され、籠に山積みになったアーティーチョークを前に「さあ、皮をむきましょう!」
実は恥ずかしながら、アーティーチョークは料理したことがなかったのです。
皆も大騒ぎしながら、シェフに教わりながらひたすら皮むき。
初めての日本人の料理講習会参加を聞きつけた料理記者とカメラマンカップルの取材も入り、厨房にも熱気が増します。

さて当日のメニューは


  茄子のキャビア風



  アーティーチョークのバリグール


  ハーブとライム風味のリゾット・鯛のロースト添え

 

     イチゴのトライフル

茄子のキャビア風は米茄子に良く似た大きな茄子をじっくりオーブンで焼いて身を取り出してよく水気を切って塩、胡椒し、にんにくとレモン汁で味を調えたもの。
これにトマトをバーミックスにかけて濾したものを二層になるようにかけ、オリーブオイルを。
冷やしていただくと本当に美味です。

さきほどのアーティーチョークはレモン水につけておき、いわゆるスープ煮に。
南仏の代表料理とのこと。ホクホクとして優しいお味が気に入りました。

ハーブとライムのリゾットにはアルボリオというイタリアのお米を使います。
ハーブは自家農園のフェンネル、シブレット、イタリアパセリ、セルフィーユ。

イチゴのトライフルも全部手作り、イチゴも敷地内の畑に摘みに行きました。
さあ、会食タイム。
シェフは本来お昼時の一番忙しい時間に係わらず、一緒にテーブルを囲み、ワインで乾杯。
マダムのおもてなしの心が伝わってきました。
最後の写真撮影の頃には全員、マダムの大ファンになっていました。
料理を通してのふれあいが言葉を超えて心に刻み付けられた貴重なひとときとなりました。
 

さてその後、自宅で開いている「季節のおもてなしとテーブルコーディネート」のレッスンで、早速、習ったお料理の一部を自分流にアレンジしてお出ししました。
生徒さん達にもささやかな旅のおすそわけができたかなと思います。

 
        

 

■プロフィール
栗原さち世
食空間コーディネーター
ボンヌシャンス主宰
様々な食空間を提案するイベントを開催
NPO法人食空間コーディネート協会
認定講師、関東甲信越支部支部長