食のプロ・コラム

ひとくちサイズの提案

  • 2013年10月23日
  • 日本フードコーディネーター協会
フランス菓子、料理研究家
名誉フードコーディネーター
大森由紀子


「ひとくちサイズのお菓子―プティ・フール」



プティ・フールフランス人は、夕食の前に家族や近所の人が集まってアペリティフを楽しむ習慣がありますが、最近は、アペリティフの時間に、カフェなどでキールやカンパリなどを飲みながら、打ち合わせというのも多いです。
そんなアペリティフのお酒といっしょにいただくひとくちサイズのおつまみを“アペロ”と気軽に呼んで楽しみます。アペロは、硬くなったフランスパンをグリルしたものや、クラッカーなどに、生ハムやオリーブ、チーズなど冷蔵庫にあるものを組み合わせてのせるだけで、簡単に作ることができます。そう、一口で食べられるスナックといったところでしょうか。そんな「ひとくちサイズ」が、今ちょっと人気です。

 

ひとくちサイズのお菓子は、「プティ・フール」と言います。プティ・フールというのは「小さな火」という意味。昔、ヨーロッパでかまどでパンやお菓子を作っていたのですが、そのかまどは火を消してもなかなか冷めてくれませんでした。そこで、その余熱を利用して、生地を焼いてみようということになり、その小さな火で作ったお菓子をプティ・フールと呼ぶようになったのです。プティ・フールには、いくつかのジャンルがあります。サブレのような乾いたお菓子は、セック、ミニ・マドレーヌなどのしっとりしたものは、ドゥミ・セック、そして、ミニタルトなどの生菓子は、フレと呼びます。美味しいお菓子を少しずつ、食べたいというグルメな方にぜひお勧めです。



作ってみたいというかたは、誠文堂新光社から出版しました「・フール」という本を参考にしてみてください。60品すべてプロセスりです。小さいのに、ちょっと手間がかかりますが、その分、出来上がったときは感激です。おもてなしにも最適です。また、ポルトや甘口ワインに合わせていただけば、秋の夜長も楽しくなりそう・・・。

 

 

 

 

大森由紀子プロフィール

フランス料理、菓子研究家

学習院大学仏文科卒。パリ国立銀行東京支店勤務後、渡仏。パリで料理と菓子を学ぶ。

フランス地方の食に魅せられ、20年以上、フランス地方の旅を続け、メディアや本を通して、その歴史、文化など背景を紹介。一方、フランスのパティシエたちとの交流も20年にわたる。

目黒区祐天寺にフランス菓子とお惣菜教室「エートル・パティス・キュイジーヌを主宰。

毎年、フランス食探訪のツアー、パリのサロン・ド・ショコラツアー、ルノートル製菓学校菓子研修ツアーを企画・同行。「魅惑のチョコレート」「パリスイーツ」「王のパティシエ」など、著書25冊以上。

HP:http://yukiko-omori-etre.com/

 

   


 

 

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