フードコーディネーターレポート

海外の人に「日本料理」を発信 小林 豊 さん

  • 2015年06月26日
  • 日本フードコーディネーター協会

 

海外の人に「日本料理」を発信

小林 豊 さん

 

     フードコーディネーター3級     

 

現在、私はスイスのホテルのジャパニーズレストラン
で日本料理のシェフとして仕
事をしています。
寿司、鉄板焼きをはじめ天ぷらなどの料理を提供しています。そんな中で私は、フードコーディネーターとして海外の人に「日本料理」を発信していくよう努めています。

 




はじめに、スイスの日本食の現状について触れたいと思います。
日本食は、若者から高齢の方まで幅広く人気があります。というのもヘルシー、高級、ファッショナブルという印象をもたれているからです。
スイスは、日本と違い海がなく新鮮でたくさんの種類の魚を入手するのが非常に困難です。野菜に関しても竹の子や山芋などはなかなか手に入りません。大根やキュウリなど多くの野菜が日本とのクオリティーの差があるのも問題の一つです。

   

 
日本料理が完全にはまだまだ浸透していないのも現状です。スパイシーソースをかけたり、チーズやフルーツを使って寿司などを作るお店もたくさんあります。現地の人に受け入れやすいようにアレンジしているのです。このような現状をふまえ、どのような料理を提供していくかが課題になってきます。また、スイスはたくさんの人種の人がいて宗教や言語も様々で人々の嗜好の違いもとても興味深いです。




私は、日本で和食の定食屋さんから割烹旅館、ゴルフ場、スキー場、ホテルまで様々なところで日本食を学ぶことができました。海外に出ようと思ったのは、学生時代アメリカに旅行をしたとき、世界の大きさに魅了され、好きでやっていた日本料理を武器に海外で働こうと決めたからです。アメリカの日本料理店で働かせてもらったとき、当時英語も満足にできなかった私にアメリカ人のシェフたちと料理を通してコミュニケーションをとっていけたときは、料理の世界への可能性を感じた瞬間でした。


今私がしている事は、スイスにいるたくさんの人種の人達に受け入れてもらえるような日本料理を作っていくことです。同じホテル内の洋食レストランで洋食のメニューを現地のシェフと作ったり、ヨーロッパの国のレストラン巡りもするようにし、その土地の味を体感しながら学んでいます。この一年でスイスを拠点にイタリア、ドイツ、スペイン、イギリス、ギリシャに行きその国々の料理、またサービスにふれることができました。ヨーロッパは他国の料理を学ぶのにとても良い環境にあるといえるでしょう。
レストランで働いているため、他のスタッフとのコミュニケーションや、ゲストへのサービスをするために言語習得が求められてきます。スイスでは通常ドイツ語かフランス語なので今ドイツ語を学習中です。
 常に新しいものが出てくる現代では日本のレストラン、食に関する企業、団体様との質問や情報交換のやり取りも日本にいない私にとって大切な仕事の一つです。海外での活動についてインタビューを受けさせてもらったりもしました。

 http://tabi-labo.com/71244/yutakakobayashi/

また、スイスの企業様からセミナーやパーティーの一環で行う寿司教室に呼んでいただき寿司の作り方を教えて、みんなで作り、試食したりもします。日本料理を楽しんでいただけているのを見てとてもうれしく思います。

 
今後のフードコーディネーターとしての展望として私は、レストランだけでなくボランティアや様々なイベントに積極的に参加して、日本料理の発信に今以上に努め食を通して海外の人に日本を知ってもらい、食を通して海外の状況を日本に伝えて行きたいと思います。

プロフィール
小林 豊(コバヤシ ユタカ)

フードコーディネーター3級  ジャパニーズフードシェフ
フードアナリスト 日本料理アカデミー会員