食のプロ・コラム

和食のおいしさを手軽に楽しむ

  • 2014年02月03日
  • 日本フードコーディネーター協会

 食品流通 伝統食品担当
浅沼 悠希

 

昨年の12月「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
和食が世界遺産と聞くととても誇らしい気分ですが、反面、遺産になるほど和食の食文化の存続が危ぶまれているとも言えます。

今回和食の4つの特徴があげられました。


    ・多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重

    ・栄養バランスに優れた健康的な食生活

    ・自然の美しさや季節の移ろいの表現

    ・正月などの年中行事との密接な関わり

 
みなさんは最近この4つを実感する和食を食べていますか?
和食の基本的な形とされている「一汁三菜」という食事のスタイルは平安時代末ごろに登場したといわれていますので、千年近く、日本人の間に受け継がれてきたことになります。
和食を見直すきっかけとして、まず一汁三菜の一汁にあたる味噌汁を丁寧に作ってみてはいかがでしょうか。
季節の具材をたくさん入れた味噌汁は和食の魅力がいっぱいつまっています。
味噌汁は具材と味噌のおいしさに、「だし」をとって、「うま味」を加える事が、味の決め手となります。
だしと聞くとなんだか手間がかかって難しそうと思いがちですが、鰹節や昆布、煮干、乾しいたけは世界でも珍しい簡単にだしをひくことができる食品と言われています。
これらは乾物にする製造過程に長い時間がかかりますが、だしをひくのに必要な調理技術はあまり必要がなく、時間もかかりません。
とはいっても一番だしなどのレシピをみて難しそう、と感じる方もいらっしゃるでしょう。

 そこで最近私がオススメしているのは水から抽出する『水だし抽出法』です。鰹節以外の昆布・煮干・乾しいたけなどを前の日に水にいれて一晩おくだけ!で簡単においしいうま味を抽出することができます。
ペットボトルや麦茶用ポットなどを用意し、水1000㏄あたり昆布10g、煮干10匹弱、
乾しいたけ5~6枚を目安に入れ、冷蔵庫で一晩漬け置きします。保存は要冷で3~4日で使い切りましょう。
初心者の方は昆布から始めてみてください。
昆布には真昆布・日高昆布・利尻昆布・切りだし昆布などたくさんの種類や呼び名があり、値段もさまざまですが、まずは真昆布を使ってみましょう。この昆布は北海道の函館周辺で収穫される昆布で濃厚で色の強いだしがでます。
とっただしは味噌汁や煮物だけではなく、白米の炊飯時に入れたり、ポトフやミネス
トローネなどの洋風スープなどにも幅広く使うことができます。

 無形文化遺産になり注目が集まる和食。私たち日本人がその食文化を守り、未来に伝えていきましょう。

 

 

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