食のプロ・コラム

コミュニケーションの力

  • 2009年08月01日
  • 日本フードコーディネーター協会

                                                  (有)カメリアエンタープライズ 代表取締役
                                  「赤坂璃宮」取締役営業企画部長
                                   FCAJ理事 佐野由美子
 



 

 

フードコーディネーターにいちばん必要なスキルは? と、
     聞かれたら、「コミュニケーション力!」だと答えています。

会社を辞めて、ウェイトレスに

20代の終わりに生保会社のOLをスパッと辞めました。
決断は早かったですね。
翌日からはゼロからのスタート。
アルバイトのウェイトレスとして、2ヶ所のレストランで約3年間働きました。
今思うと、自分の中で「レストランの食卓で人を楽しませたい!」という気持ちがとても大きかったんですね。
即行動に移ったのは、「現場を知らなくては何もできない!」と気がついたからです。

ワンルームのオフィスから

その後、チャンスを得て、30才すぎに仏料理店の店長に。
当時の「現場責任者」としての体験は、今の私の仕事の全てのベースです。
一方で忙しい現場業務に流されるのも怖くなって「サービス・マネージメント」の学校にも通いました。
その頃、独立するつもりで代官山に小さい仕事部屋を借りました。
そこで、月1度、食の世界の方々を招んでサロンパーティを開いていました。
シェフやレストランオーナー、支配人、生産者さん・・。
怖いもの知らずでしたね!「出会いを大切に繋ごう」と夢中で動いた時期です。

赤坂璃宮での13年間

その中の1人が、今の「赤坂璃宮」の譚シェフでした。
当時はホテルの料理長でしたが、ちょうど本人に開業話の持ち上がった
時期でした。

その時に、全く未知数だった私をパートナーとして大抜擢した
理由は、「とにかくネットワークが凄いと思ったから」だそうです。

・・その後13年間。接客、広報、企画、営業、なんでもやりました。

(肩書きなどどうでもよかったですね。)
 
それまでの現場経験と、若い頃知り合った業界各分野の方々に、どれだけ助けられたかわかりません!

いつもどこかの現場へ!

今でもいちばん力を入れているのは「スタッフの育成」です。
幸い、私がサービス上がりだったことで、キッチンでもホールでも、どんどん中へ入って行かれました。
本気だからこそ、喧嘩もするし、握手もする。
「よそ者」扱いをされたことは一度もなかったですね。
現在は、毎日のように、どこかの店舗、どこかの接客現場のスタッフ指導やミーティングに伺っています。
自分の店も、よその店も、スタッフたちはみな仲間だと思っています。
レストランスタッフのスキルをきちんと向上させることが、彼らの自信に繋がる、プライドに繋がる。
業界全体の未来に繋がる。
つまり「プロを育てる」ことがライフワークです。

一人では何も始まらない

店づくりでも、商品開発でも、自分独りで努力してスキルを磨いても、何一つビジネスは成り立たないですよね。
食のプロ集団のチームワーク、一人一人のエネルギーの爆発と調和があってこそ初めて、フードビジネスは成功するのです。
いつも目の前の仕事ばかり追ってると小さくなっちゃう!

大いに知識武装して、大いに現場経験を積んで、いつか「困った時の○○さん」と呼ばれるような大きなネットワークを築いて下さい!
みなさんと一緒に仕事でコラボできることを楽しみにしています。

 レストラン、ホスピタリティ業のコンサルティングとプロデュース
(有)カメリアエンタープライズ       
                         
 www.camellia-e.co.jp

 

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